音楽のチカラ

人生にはいろんな悩みがついてくるものですが、その悩みをいかに軽くできるかによって、人生を充実した、楽しいものにする観点からも、大きな影響を受けることになるでしょう。

悩みを軽くすることは、人生を充実させ、楽しむために大切なポイントになります。このブログでは、悩みを軽くするための名言・格言を紹介していますが、音楽も気持ちを軽くする上で、とても大きな効果があります。

夜も眠れずに過ごしている時、音楽を聞くと心が安らぎ、いつの間にか安眠していたという経験はありませんか。

音楽は、特定の感情を誘発させることが知られています。運動会の時に流れる曲とカフェで流れる曲が異なるのは、前者は活発さ、後者がリラックスという感情を誘発することを無意識でも目的として選曲しているからです。

感情を誘発できるのであれば、悩みの解決をはじめとした充実した人生にするために必要な事柄にも、音楽を活用しないのはもったいないと思いませんか。

このような観点から、このページでは、音楽のチカラについて、少しまとめておきます。

音楽療法について

日本音楽療法学会は、「音楽には、人の生理的、心理的、社会的、認知的な状態に作用する力がある」として、音楽療法士の育成を行っています。

また、岐阜音楽療法協会では、健康の維持促進や豊かな生活づくりを手伝うものとして音楽療法士を派遣しています。

モーツァルトの効果

「モーツァルト効果」という主張があるのを皆さんは知っていますか?これは、「モーツァルトに代表されるクラシック音楽を聞くと、頭が良くなる」と主張される効果のことです。

モーツァルト効果についてはアメリカの事業家であるキャンベル氏が商標登録を行いました。

そして1997年から一連の著書やCDでモーツァルト効果を大々的に宣伝をしています。その宣伝の中には、エイズや糖尿病、各種アレルギーにも効果があるといったことも含まれていたようです。

このモーツァルト効果については、カリフォルニア大学アーバイン校の心理学者フランシス・ラウシャーらが、1993年にネイチャーに発表した論文が有名です。この論文では、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」を学生に聞かせたところ、試験のテストで高い成績を示すこと、ただしこの効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものであることを報告されています。これが新聞などで広く報道されました。

その後、1990年代後半には、モーツァルト効果について肯定または否定する多くの研究が行われました。結果としては、モーツァルト効果があると断定することはできず、モーツァルトを聞くだけで能力が高まるかどうか、科学的には証明されていないというのが現状ではないかと思います。

このため、モーツァルト効果に関しては、私たち自信が効果を感じるかどうかという経験をもとにしっかりと自分で考えて判断することが大事だと思います。

私の経験

私の経験から考えると、音楽には確実に人生を豊かにして、また、不安を軽減するチカラがあると感じています。例えば、悩みを持っているときにモーツァルトを聞くと、頭がすっと軽くなったような感じを受けます頭が安らぎ、モヤモヤが消えていくという感じです。また、夜寝るときにモーツァルトを聴くと深く眠れるように感じます

モーツァルト以外でも、困難な仕事に臨むときには勇気が出るようなJーPOPを聴くこともたくさんありますし、感情を高め、勇気を奮いおこしたり、逆にリラックスしたりするために音楽はとても利用できるものです。

しかし、音楽を聞くだけで悩みが解決したりすると考えるのも間違いだと思います。

音楽は、人生を豊かにしたり、悩みを軽くするための1つのツールでしかありません。やはり、根本的には自ら能力を向上させ、努力を重ねて人生を前に進めることが大事なのだと思います。努力の中には、人格の向上を図ることや、人生や仕事で必要となる様々な知識を習得することも含まれると思います。

このため、不安の解決や能力の向上といったものは、音楽だけで解決できると安易に考えるのは、慎重にした方が良いと思います。むしろ、名言を読むことなども組み合わせ、日々努力して人格を向上させることも含め、日々を大切に過ごすことが大事なことだと思います。

つまり、人間の人格、品格、品位を高めるといったことが、最終的には人生を楽にし、豊かにして、悩みも解決するということだと思います。

単に音楽を聴けば、悩みが解決するといった考え方は、安易に人生を乗り切ろうとすることにつながりますので、音楽を聞くのみに留まらず、自分の努力もこれからも続けていくんだという考えが良いと思います。

音楽を聞けば悩みが解決するという考えは、お金があれば全て解決するといった考えと似たようなものだと思います。

とは言っても、ヘトヘトに疲れている時や、精神的なダメージを大きく受けている時には、何もする気力が出てこないものですし、そんな時に努力をしろと言われても、分かってはいるけれども体がついてこないという状況もあるでしょう。

そういうときには、しっかりと休んで、おいしいものを食べ、十分な睡眠をとり気力を充実させるのが良いのです。

そういう時に、音楽はとても大きな効果を発揮するもの。ぜひ有効に活用してもらいたいと思います。

結論としては、音楽の力は確実に存在すると私は考えますが、それだけに依存するするのは危険で、「もちろん努力するけれども、音楽のチカラも借りる」といった考えが良いと思います。(教科書を使って勉強を進めるけれど、補助的に参考書も活用するといったイメージがわかりやすいかもしれません)

私のおすすめモーツァルト

モーツァルトが絶対に効果があるということは断言できませんが、私の経験では、モーツァルトを聞くと、頭が軽くなり、また目を閉じると光の粒がキラキラと降ってくるような印象を受けます。

特に、私がお勧めする曲をご紹介します。

交響曲第41番 ハ長調

モーツァルトが最後に作曲した交響曲。ジュピターのニックネームを持つ。1788年に完成。

セレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

1787年に作曲。セレナードは夜曲、小夜曲ともいい、恋人の為に窓下などで演奏される楽曲、あるいはそのような情景のことを指して使われることもあります。

ことばのチカラ、名言・格言・ことわざのチカラで人生を前に進めよう。