デールカーネギーは
「道は開ける」と言う有名な著書の中で、
「悩みに歯止めをかける」
ことについて解説をしています。
株の取引では、
ストップ・ロス・オーダーというものがあります。
これは、一定の設定価格を下回れば、
自動的に損切りをする仕組みのことで、
これ以上は損失が広がりません。
例えば、1000円で購入した株が、
950円を下回れば、
自動的に売却することで
50円の損失は生じますが、
それ以上の損失が生じないようにするのです。
そして、逆に価格が上昇すれば、
大きな利益を得ることができます。
この考え方を
悩みに適用すれば
どうなるでしょうか。
悩みには、
大きなことから
小さなことまであります。
例えば、
約束の時間を守らない友人がいることに
悩んでいたり、
怒りを感じているとします。
先程のストップ・ロス・オーダーの
考え方を採用すると、
その友人には、
あらかじめ10分以上遅れたら
待っていないことを
伝えておくのです。
そうすることで、
いつまでも待っていることや、
それに伴って怒りを感じていたり、
時間をロスすることを
防げるのです。
小さなことには、
一定の我慢の限界を
決めておくことで、
その時点になればロスカットし、
それ以上、悩まない
といったことが可能になります。
人間の頭は、
考えることにも
限界がありますから、
有意義なことに
思考を集中させたいですよね。
時間に遅れる友人のことを考えたり
不満を抱いたりして、
貴重な思考を費やすのではなく、
もっと将来の夢や希望など、
重要なことに意識を集中させたほうが、
稔り多い人生となるでしょう。
リンカーンは、
南北戦争の最中に友人たちが、
彼の仇敵の非難をした時、
「私は何とも思っていない。
人間は一生の半分を口論で費やす暇はないからね。
誰かが私に対する攻撃をやめれば、
私は彼の過去をいっさい水に流すよ」
と言ったそうです。
デールカーネギー博士の話されている
「悩みに歯止めをかける」方法、
一度、試してみてはいかがでしょうか。
私は、これを実行することで、
小さな事柄に必要以上に悩まず、
頭を切り替えることができ、
本当に必要なことに
時間を使えるようになりました。
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（KEN）
