多くの悩みを締め出すには

デール・カーネギーの名言 デール・カーネギー

悩みや不幸の大部分は想像の産物であり、現実のものではないといわれています。私も過去を振り返ってみて、私自身の悩みも、大部分はそうだったことに気づくのです。

(デール・カーネギー)


人は、ともすれば、実際の状況よりも不安や恐れを感じやすいものです。

太古の昔は、人は猛獣や自然災害を恐れ、そして何か事があれば、全力で逃げたり戦ったりする必要があったことから、猛獣の足音が聞こえれば、恐れや不安を感じ、心臓の鼓動が早くなり、アドレナリンが分泌されて戦闘態勢に素早く移れるように人間の体が作られているからと言われています。

しかし、現代では、そういった命に関わる危険が頻繁に起きるわけではなく、不安や恐怖を感じても逃げることや全力で戦って解決する性質のものでもなくなりました。

つまり、現代においては、不安や恐れの大半は、人間関係のストレスや、仕事の締め切りのプレッシャーなどであり、太古の昔のように体が戦闘態勢になって、頭から血がひき、心臓の鼓動を早め、素早く敵から逃げられる事などによって不安や恐れが解消される訳ではなく、却って健康を害したりする悪影響の方が強いものです。

太古の昔の危険を回避するために、人間は些細なことでも不安や恐怖を感じるようにできているのだと思いますが、現代においてはメリットは少なく、意識的に、大半の不安は的中しないものと捉え、気楽に過ごすことが生きるコツだと思われます。

不安や恐怖に駆られて、様々な妄想に心を囚われるよりは、人生でやりたいことに思いを馳せた方が、よほど健全な時間を過ごすことができます。

人生でやりたいことに思いを馳せるには、手帳を書くのが効果的です。