とかくに住みにくい世の中
人生は、毎日不安や不満を感じることが多いものです。
朝起きて雨が降っていると、それだけで憂鬱になることもありますし、友人からの何気ない一言で気分を害したりすることもあります。
夏目漱石も、小説「草枕」の冒頭で、とかくに人の世は住みにくいといっています。
夏目漱石は文章がとても美しいので、この機会にご紹介しておきます。
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
夏目漱石 「草枕」より
このように住みにくい世の中であるのですが、住みやすくする方法はないものでしょうか。
人生を好転させる「この人が幸せになりますように」と思う習慣
Googleの初期の検索アルゴリズムを開発された技術者であるチャディー・メン・タン氏は、著書「サーチ・インサイド・ユアセルフ」の中で、次のように言われています。
誰であろうと人に会ったらかならず、この人が幸せになりますように」と、まず反射的に思う習慣が身についているところを想像してほしい。そんな習慣があれば、職場が一変する。
私の体験
実は、この言葉が真実だとわかるのも、20年以上前に私が体験しているからです。
その頃、私はまだ学生でした。
毎日が不安で、憂鬱で、体は鉛のように重く、なんとか大学に通っているような状態でした。
その時に、ある本に啓発されて、周囲の人たちの成功や幸せを願うように、意識的に努力するようになりました。古い本ですが、一応、リンクも貼っておきますね。
潜在脳の醒まし方―プレッシャーに弱い人のための絶好調指南 (達人ブックス)
さて、話を戻しますが、それからの私は、会う人、会う人に、「幸せの光に包まれますように」とか心の中で祈っていました。念のために言っておきますが、私はなんの宗教にも関係していませんし、心の中でいうだけですので、相手にも聞こえません。
しかし、それを習慣にしてしばらくすると、世の中が変わっていったのです。
具体的にどう変わったかというと、
・気分が晴れるようになる
・友人の私に対する接し方が変わる
・体調が良くなる
・勉強もはかどるようになる
・就職試験にも合格できる
といった効果がありました。
また、このHPの中でも機会があればその時の体験も紹介していきますが、良いことばを心の中でも唱えると、人生が好転するということは、事実としてあると思っています。
なかなか、多忙な中で、また、ストレスもかかる中で、他人の幸せを願うなど、難しいこともあるかと思いますが、そこは、できる範囲でやっていけば、良いのだと思います。
20年以上前に私が感じていたことを、グーグルのアルゴリズムを開発した天才エンジニアも言われていましたので、ここで紹介したいと思った次第です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。