ビジネス界の瞑想として、マインドフルネス瞑想が有名ですね。
グーグルは、マインドフルネスをベースとして、サーチ・インサイド・ユアセルフというプログラムを作っています。
このサーチ・インサイド・ユアセルフを作ったのは、Googleの初期の検索アルゴリズムを開発された技術者であるチャディー・メン・タン氏です。
チャディー・メン・タン氏は、「陽気な善人」と名刺に書いているようで、とってもユニークな人のようです。また、著書「サーチ・インサイド・ユアセルフ」はベストセラーとなっています。
チャディー・メン・タン氏は、グーグルの人材育成部門で活躍されているのですが、著書の中では、どのようなことを書かれているのでしょうか。
少しだけご紹介したいと思います。オススメです。
瞑想トレーニングをたっぷりやれば、何もしていないときにさえ、穏やかさ、明瞭さ、喜びという、心の筋肉が隆々としていることだろう。
瞑想によって脳の新皮質の厚みが増すことを示す研究がある。サラ・ラザールが行った研究では、マインドフルネス瞑想をする人としない人の脳を磁気共鳴映像法(MRI)で撮影したところ、瞑想する人の方が、注意と感覚処理に関する脳領域の皮質が厚いことがわかった。
ウィリアムジェイムズは次のように言っている。
「さまよう注意を自発的に繰り返し引き戻す能力は、分別や人格、意思の根源にほかならない。それなしでは、いかなる者も自分の主とは言えない。このの呪力を育む教育は卓越した教育だろう。
情動の強い自覚がより正確な自己査定につながり、今度はそれが、前より強い自信を生むのだ。
1 情動の自覚
・自分の情動を明確に捉える
・自分を第三者の視点から認められる
・情動経験について客観的になれる
2 正確な自己査定
・自分の長所と短所について正直になれる
・自分の優先事項と目標がはっきりしている
・ありのままの自分がしっくりくる
3 自信
瞑想の伝統の中には、悟りの美しいたとえがある。
思考と情動は雲に似ていて、美しいものもあれば、暗いものもある。
一方、私たちの核を成す存在は空のようなものだ。
雲は空ではなく、空で起こる現象で、現れては消える。
同様に、思考と情動は私たち自身ではなく、心と体で起こる単なる現象で、現れては消える。